最近、精神的に病んでて

当てもなくネットサーフィンしてたら

なぜか

昔NHKの番組で観た小野田寛郎さんのことを思い出した。


もっとこの人のこと知りたいと思って

通販サイト アマゾンで早速、小野田寛郎と検索して

中古本を買いあさった。


知らない人のために

「小野田寛郎」さんを簡単に紹介する。



小野田 寛郎

(おのだ ひろお、1922年(大正11年)3月19日 - )は、日本の陸軍軍人。


階級は陸軍少尉で情報将校だった。陸軍中野学校二俣分校卒。

大東亜戦争終結から29年目にしてフィリピンルバング島から帰還を果たす。

小野田より先に帰国し、驚くほど早く戦後の日本に適応した横井庄一と異なり、


小野田の場合は帰国の半年後に次兄のいるブラジルに移住して小野田牧場を経営する事を決意。

帰国後結婚した妻の町枝と共に移住し、10年を経て牧場経営を成功させた。

その後、「凶悪な少年犯罪が多発する現代日本社会に心を痛めた」として

『祖国のため健全な日本人を育成したい』と、サバイバル塾『小野田自然塾』を主宰。

自らの密林での経験を元にたくましい日本人を育成するとして、講演会や野営等を行い、

高齢ながらも日本とブラジルを往復し続けている。

(wikipediaから抜粋、略したため、一部改変)

URL http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%AF%9B%E9%83%8E


その中の本の1冊を読み終わって

気になった箇所を羅列してみる。

「小野田寛郎の終わらない戦い 戸井十月著」





ー29年間、どうしてサバイバルできたんだと思います?





「陸軍中野学校で、何がないから出来ないというのは

自分の能力のなさを白状したようなものだと教えられました。

サバイバルするためには、何がないからでは通らない。

どんな手段を使ってでも何とかしなければいけない。

何がないから出来ないとは、自分の不備不明の致すところと心得よ

というのは、いい教えだと思います。

特に戦争ですからね。負けたら死ななくてはいけない。


誰だって本能的には死にたくないから、100%努力する。

そういうことで、何とか生きられたんだと思います。」





ー29年ぶりに日本に帰ってきた時の何とも言えない気持ちを

前向きな気持ちに切り替えられたのは

どうしてでしょうか?(※原文を分かりやすいように変更)






「性質ですかね。済んだことは済んだことで、愚痴を言ってもはじまらない。


愚痴を言えば前に進む力が減るだけでしょ。

だから、愚痴を言うのは大嫌いなんです。


愚痴や泣き言を言う人も大嫌い。

戦争で30年近くを無駄にしたと思われているけど、

でも、その分ずいぶん強くなりましたよ。

南方の自然や天候気象について、生きるために得た知恵もある。

結局、それが後で役に立つんですからね。

だから、あながち無駄じゃないんです。

要は、自分がどう使うかなんです。無駄と思ったら、


無駄になっちゃうんでしょうね。

どっちにしろ、強くなったことは確かに強くなりましたよ。」





ー国境を超えた時に出会う異文化との、小野田さん流のつきあい方は?





「風俗習慣は、その国や、その民族固有のものだから、


自分一人がいくら突張ってもどうにもならないんですね。

だから、今まで持っていたものを全部忘れて、


全てを新しく切り替えるしかないと思ってきました。


自分が”白”と思っていても、相手が”黒”と言うなら、”黒”と思い直すしかない。


そう思えば、割合と抵抗は少なくなる。

この世界はそうなんだから仕方がない、と。

ここで生きるとなれば、”黒”と言われたら、”黒”と覚えるしかないんです。

そう思えば何も悩まない。

確かに、最初はイライラすることもありました。

例えば、ブラジルの人は時間を守らない。

だから2段構えで予定を立てるようにしていったんです。

もし来なかったら何をすると予定を立てておけば、


すっぽかされてもやることがあるから気にしないで待っていられる。


中略 


いつも副目的を持っていれば、相手に振り回されずにすむんです。


そういう風に対応してきました。」






ーそういう適応力のようなものは、子供の頃からあったんですか?





「やっぱり戦争のせいですかね。

とにかく生きなきゃいけないし、勝たなきゃいけない。


負けたら死ぬんですから。

小さいことで悩んで、そこで止まっていたら生きられない。

自分の中で目的がはっきりしていないと、そうなっちゃうんですね。

目的がはっきりしていると、色々切り捨てられる。

切り捨てることが出来ないで悩んでいると、

ますます、(思考が)からまってしまう。

”思い切り”と言うけど、目的があれば人間は思い切れるんです。

中略」


~読後の感想~


なんか読んだあと、気持ちがスッキリしました。


世の中にビジネス書とか色々出てますが、


全く参考になりません。

私自身は、もちろん戦争に行ったことはありませんが、

この仕事3年近くしていて「いつ倒産するか分からない」

という追い詰められた状況での私の心境と似たものがあります。

命の恐怖とお金の恐怖を一緒にしたら、小野田さんに怒られるかもしれませんが、

なんか共感できたんですよね。

中古の本でしたが、いい本を読んだと思いました!