先日、18時のテレビニュースを観てたら、

コメンテーターの方が
ビックリすることを言ってて

正直、ひきました。

なんかのニュースのコメント求められて

コメンテーターが、

「それって、
誰でも分かることでしょ。
大学の先生が、
誰でも分かること研究して、
何してるんですか?」

なんて言ってたんです。

しょうもないことを研究して
何、遊んでんねん

みたいな感じに聞こえたんですが、

誰でも分かることを
解明するのが
学問である

って、
私は、大学で教えられました。

誰でも分かることを研究しないなら、
学問なんてありえないと思うんです。

例えば、

リンゴの木からリンゴが落ちた

この現象を見て
ニュートンは、
地球の
万有引力を発見したとされています。

諸説あるらしいですが、
諸説あったとしても、

誰もが
不思議に思わない事が

学問の入り口になりうる
ことは、
間違いありません。

先ほどのコメンテーターの
考え方からしたら、

それ、当たり前やん

の一言で
片付いてしまうのでしょう。

その考え方でいくと、
物理学なんて
無意味で、いらない
ということに
つながっていきます。

物理学だけでなく
他の学問でもそうですが、

発見や発明が
大学の存在意義と考える人は
少なくないと思います。

でも、それは
後からついてくるものです。

今、話題の経済学者
トマ・ピケティ教授も

メチャメチャ新しい発見をしたわけではなく

現象を説明しただけともいえるでしょう。

でも、
膨大なデータをもとに、

経済格差の是正は、
所得の高い人たちへの
より一層の課税が必要だ

と結論を得たのは、
研究の成果だとおもうのです。

さらに、
トマ・ピケティ教授は、

グローバル化によって、
資産の移動が容易になっているので、

各国が協力しないと
高所得者層への課税が出来ない

とも提言しています。

経済学者は、
誰一人として、
今後、経済がどうなるかなんて予測出来ないです。

それは、
経済アナリストや
ファンドマネージャー
の仕事で、
大学の先生の仕事では
ありません。

どう考えても
あの時のコメンテーターの
一言が
ひっかかってしまいます。

芸人さんで、
大学で教育受けておられないので
しょうがないのかもしれませんが、

一生懸命
大学の授業を受けてた身としては、

なんだか残念に思えてなりません。

4月から大学生になる18歳の方、

バカな事を言ってることに気づかない
バカに
ならないように、

学校には行くこと
オススメします。

私も、バカなんで、
一度は、
大学を中退しましたが、
また、
国立大学に
入り直して卒業しました。

人生は、様々で、
与えられた道などありません。

悔いのない人生を
謳歌してください。

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